今年の4月にヘルベルト・フォン・カラヤンが健在であったなら、全世界の音楽界は盛大に彼の100歳の誕生日を祝っていただろう。ウィーンのオーストリア造幣局は1908 年4 月5 日にオーストリーのザルツブルグで生まれた偉大な指揮者を記念する5ユーロ銀貨を発行した。1989年7月16日、彼の訃報を報じたニューヨークタイムズは、カラヤンを評して「おそらく世界で最もその名を知られた指揮者であり、クラシック音楽界に冠たる存在感を示す人物」と書いた。幼少期にすでに類稀なピアノの才能を示したカラヤンはザルツブルクのモーツァルテウム音楽院に入り、ウィーンにある大学や各種アカデミーでも学ぶ。1929年、ザルツブルクのモーツァルテウム管弦楽団で「新機軸を拓く指揮者」として公式デビューを果たし、翌年にはウルム市立歌劇場の指揮者兼音楽監督に就任した。
戦時中はナチス党員の身分がカラヤンのキャリアとユダヤ系の妻の身を守ったが、1945年以降は駐留ソ連軍に公開演奏停止処分を受けるなど、非ナチ化委員会が疑惑を払拭する審理を下したにも関わらず、党員履歴が妨げとなった。しかしその状況の中でも、彼はミラノやロンドン、ルツェルン音楽祭で指揮棒を振り続ける。1955年にはベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の終身音楽監督に就任、ウィーンでは世界に名だたるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮し、またウィーン歌劇場、ザルツブルク音楽祭でも指揮棒を振っている。 ザルツブルク音楽祭では自らイースター音楽祭を開催した。
マエストロとして世界にその名を轟かせたカラヤンは、あらゆる大作曲家の作品を指揮、録音したが、特に繋がりが深いのがベートーベンで、交響曲全曲の録音を手がけている。
1972年、欧州評議会はベートーベン交響曲第9番の「歓喜の歌」をヨーロッパ国歌とするため、カラヤンに編曲を委託した。カラヤンはCDの発展にも大きな役割を果たしている。彼の名声とその熱心さが録音およびCDの売り上げに多大な貢献をしたのだ。
9角形の銀貨裏面には、有名な写真を素にした威厳ある姿で指揮台に立つヘルベルト・フォン・カラヤンが描かれた。背景にはヨーロッパ国歌に編曲したベートーベン交響曲第9番の楽譜が見え、上部に発行年と並んだ小さな星のロゴは、このコインがヨーロッパ各地の造幣局が発行する2008年ヨーロッパ銀貨シリーズの1枚であることを示している。表面の外周には国名が刻まれ、オーストリアを構成する9連邦州の紋章盾が額面価を囲む。
コレクター向けに発行される特別未使用品質コイン100,000枚のうち、75,000枚は説明書付のブリスター包装で提供され、25,000枚がヨーロッパシリーズとして単体で登場する。
コイン詳細
鋳造元:オーストリア造幣局
重量(グラム):10.00
品 位:.800
直 径(ミリ):28.50
状態:発行数(枚)
未使用貨:100,000
価 格:3,000円
注目商品
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