オークションに参加してみよう
目次
オークションを上手に使おう
どなたでも気軽に参加できるインターネットオークションは、今ではすっかり生活に馴染んだサービス。多種多様なカテゴリに分けられているため、上手に使えばコイン収集にも活用できます。大手コイン専門店や競売会社が行うオークションなら贋物の心配もなく、よりレアなコインに出会える確率を上げることも可能です。
コインオークションとは?
来たる2021年5月1日~3日のゴールデンウィーク中に開催される「東京国際コイン・コンヴェンション」は、日本国内では最大規模のコイン催事。その公式オークションとして、5月2日(日)、泰星コイン主催の「泰星オークション2021」が、ロイヤルパークホテルにて開催されます。
「泰星オークション」は、1977年の第1回を皮切りに開催された、日本では最古参のコイン専門オークションの一つです。1988年と1989年には、英国の老舗オークションハウスであるSPINK社との合同オークションを行いました。
現在は、上述の「東京国際コイン・コンヴェンション」公式フロアオークションとして、2011年より年に1回開催されています。2018年には、創立350年を迎えた英国SPINK社との共同オークションを復活開催。その時から、オークション会場ばかりでなく、ネットからのライブ入札も可能となりました。日本のみならず、世界中から入札が集まっています。
歴史的な価値もある、あのコインも
2020年の泰星オークションでは、世界で最も美しいと言われる、英国ヴィクトリア女王治世の5ポンド金貨(通称「ウナとライオン」)の落札価格が1億円を超えたことで、世界中のニュースとなって報道されました。本年の「泰星オークション2021」は総点数755点。気になる商品をいくつか抜粋してみましょう。
LOT.111 「天正大判金」
天正大判金は、天正16年(1588)から豊臣秀吉の命で製造された大判で、あの有名な聚楽第での「金くばり」で有名です。今回の大判は「書改」で、日本貨幣商協同組合の鑑定書付。500万円からの入札開始となっています。
LOT.115 「明治3年(1870)銘 旧20圓金貨」
このコインは、加納夏雄の龍図で有名な、日本で最初の近代貨幣の一つです。「20圓」という額面は、当時、貨幣としては最高の額面でした。こちらはペンダント使用の痕があるものの、日本貨幣商協同組合の鑑定書付で、320万円からの入札開始となっています。
LOT.469 「ヴィクトリア女王 ウナとライオン 金・銀・銅貨15種セット」
2020年の泰星オークションにも登場した「ウナとライオン」ですが、今回は15種フルセットのケース入りです。若きヴィクトリア女王が、国民に例えられたライオンを導く姿は、相変わらず人々を魅了するもので、前回同様、高額で落札されることが予想されます。今回はNGC社のスラブ入りで、3500万円からの入札開始となっています。
その他、紙幣、中国銭、ギリシア・ローマの古代銭など、洋の東西を問わず、また古代から近代まで幅広く、手の届きやすい低額品からコレクター向けの稀品等、バラエティに富んだ商品が出品されています。詳しくは、泰星オークション入札サイト( https://auctions.taiseicoins.com/ )を覗いてみてください。
「泰星オークション2021」のカタログpdfはこちらで確認することができます。
→ https://www.taiseicoins.com/auction/#catalog
オークションに参加するには
「泰星オークション」に参加するために特別な資格や参加費は不要ですが、まず登録が必要です。
泰星コインのオークション入札サイト https://auctions.taiseicoins.com/ にて、上部メニュー「ログイン」から新規登録へ進み、会員登録を行います。各オークションごとに入札者登録を行う必要がありますので、参加したいオークションがある場合は、入札締切ギリギリの登録にならないように注意してください。
なお、5月2日(日)の「泰星オークション2021」はフロア開催がありますので、実際の会場でオークションの雰囲気・競りの臨場感を味わう絶好のチャンスでもあります。もちろん会場へ足を運ばずとも、インターネットライブでの入札参加が可能ですが、「入札はしないし、会場に行くのも敷居が高いけど、ライブ配信だけ観てみたい。。。」という場合でも、入札者登録を行えばOK。年に1度のフロアオークション、ぜひチェックしてみることをお勧めします。
多様なオークション
年に一度の「泰星オークション」以外にも、郵便入札とネット入札からなる「泰星誌上・ネットオークション」(2月・7月・11月)、ネット入札限定の「泰星ネットオークション」(毎月末)、郵便入札限定の「泰星ミニオークション」(1月・10月)と様々なオークションが定期的に開催されています。本格的に収集を始めたいけれどオークションは未経験という方は、収集方法の一つとして「オークション」も視野に入れてみるといいかもしれません。
※5月2日(日)「泰星オークション2021」ですが、緊急事態宣言が発令された場合は、国の方針に従い、インターネットによるライブ入札での開催となる可能性があります。その場合はフロア開催(会場入札)が中止になりますので、泰星コインホームページ( https://www.taiseicoins.com/ )にて、随時更新される最新情報を必ず確認してください。
南の人
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