中国金幣集団有限公司の歴史
目次
新しい時代に向け2021年に社名を変更
1987年に設立された旧・中国金幣総公司は、2021年11月10日に中国人民銀行の承認と国家の関連当局の承認を得て有限責任会社に再編され、「中国金幣集団有限公司(China Gold Coin Group Co., Ltd.:以下CGCG)」に名称が変更されました。中国の中央銀行にあたる中国人民銀行のもと、記念金貨・銀貨を取り扱う唯一の専門機関であるCGCGは、中国人民銀行に代わり貴金属コインの発行および貴金属の備蓄を遂行する重要な機関でもあります。
研究家やコレクター注目の記念貨を続々発行
旧・中国金幣総公司の設立以来、CGCGが国内外の市場で販売してきた金貨は、莫大な量に上ります。法定貨としても一般商品としても通用する中国の貴金属製記念コインは、特定のテーマと鋳造枚数限定のもとで発行される人民元です。1979年に初めて発行されて以来、中国が発行したコインは、いずれも多彩なテーマ、卓越した斬新なデザイン、高度な鋳造技術を誇っています。中国的な深い文化性、豊かな民族色と芸術様式を強調したこれらのコインは、世界のコイン市場における高品質な商品であり、国内外のコイン研究家やコレクターの垂涎の的になっています。
中国の記念金・銀貨は、国内外で多くの賞を獲得しており、特にパンダ金貨は世界の投資型コイン市場における主要アイテムに数えられるなど、中国は記念金・銀貨の主要輸出国になっています。
コイン市場の拡大を背景にさらなる成長へ
CGCGは旧・中国金幣総公司の時代から長年にわたり、コイン市場の拡大・育成および国内外におけるコイン販売網の拡大・充実に努めてきました。世界のコイン販売業者と広く深く協力しあい、良好な関係を築くことにより、世界のコインを通じて文化交流を促進し、中国のコイン・ブランドの総合力を高め、中国のコイン市場が発展・成熟するのを支援してきました。1995年から主催してきた年一度の「北京国際コイン博覧会」は、いまや世界最大のコイン・ショーの一つとして、中国と世界のコイン文化が交流する重要な場となっています。
現在、安定的な成長を続ける中国経済により、中国国民の物質的、文化的生活水準のレベルはますます向上し、コインコレクターの増加に伴い、コイン鑑賞が一層盛んになっています。これらはすべて、中国の貴金属製記念コインの急速な発展という強固な基盤とともに、中国のコイン市場の大きな可能性を示すものです。そのなかでCGCGとしては、今後も中華人民共和国の人民元管理規則を遵守しつつ、金・銀貨のプロジェクト選定、デザイン、生産、販売などに関する管理の標準化をさらに進めることにより、第一級の製品とサービスを広く提供していく予定です。
中国金幣集団有限公司の近年の代表的記念貨
北京2022冬季大会の開催に併せ、前回2008大会の記念貨に再注目!
ここでは、北京2022冬季大会の記念貨の登場を記念して、前回北京2008夏季大会に発行された記念貨を少し振り返ってみましょう。北京は夏と冬の両大会が開催される初めての都市です。同じ開催地の夏と冬の大会デザインを比較できることも史上初めてのことですので、ぜひこの機会に比べてみてください!
北京2008オリンピック競技大会公式記念コイン
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南の人
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