英国で450年以上の歴史をもつ、「幸運の6ペンス貨」 | 泰星コイン<創業1967年>

HOME ウェブマガジン コインの歴史 英国で450年以上の歴史をもつ、「幸運の6ペンス貨」

英国で450年以上の歴史をもつ、「幸運の6ペンス貨」

2024年10月03日
 

目次

マザー・グースで歌い継がれる幸運の象徴

1551年、エドワード6世の治世で初めて発行された6ペンス貨は、四世紀以上の歴史を持つ コインです。銀による6ペンス貨の鋳造は1946年で終了となり、6ペンス貨自体も1967年で流通貨としての発行が終了してしまいましたが、現在も人生の特別な節目や伝統を象徴する記念品として、クリスマスや結婚式の贈り物に使用されてきました。

 

英国を代表する歌集「マザー・グース」の中には、サムシング・フォー(Something Four)という「幸せな結婚のおまじない」を唄った歌があり、その最後の部分には以下のようなフレーズがあります。

 

“何か一つ古いもの、何か一つ新しいもの、何か一つ借りたもの、何か一つ青いもの、そして靴のなかには6ペンス銀貨を”

 

ここから6ペンス銀貨は、花嫁を守り、富をもたらしてくれると伝えられるようになりました。

 

近年では、国王チャールズ3世の戴冠を記念する特別デザインの6ペンス貨が2023年に発行されました。

 

 

 

泰星コインオンラインショップ:https://shop.taiseicoins.com/item/50608.html

世界中の結婚式で行われるコインの儀式

生まれたばかりの赤ちゃんの手のひらに銀貨を交差させる習慣から、クリスマスの時期に銀貨をクリスマス プディングに入れる習慣まで、コインは昔から人生のさまざまな特別な瞬間に伝統的な役割を果たしてきました。

結婚式でコインを贈ったり交換したりするイベントは、英国以外にもさまざまな文化や国で行われています。ここで、世界中の結婚式で行われるコインの儀式をご紹介します。

 

☆英国の伝統

 

マザー・グースの詩の「そして靴の中に銀貨6ペンス」というフレーズから、英国では長年にわたり、花嫁の父親は娘がバージンロードを歩く前に、娘の靴の中に6ペンス貨を忍び込ませてきました。6ペンス貨は幸運をもたらすだけでなく、父親が娘の結婚生活の繁栄を願っていることを象徴しているとも言われています。

 

 

あまり知られていないイギリスの伝統として、結婚記念日に開けたシャンパンのコルクに銀貨を入れるというものがあります。通常、銀貨は結婚を記念して同じ年に鋳造され、幸せなカップルにとってかけがえのない記念品になります。

 

 

☆ヨーロッパ各地の伝統

 

コインは、ヨーロッパの多くの国でも結婚式のお祝いに重要な役割を果たします。英国の伝統と同様に、スウェーデンでは、花嫁の母親が結婚式の前に娘に金貨を渡し、右の靴に入れます。次に、花嫁の父親が銀貨を渡し、左の靴に入れます。コインは、花嫁がお金に困らないようにという願いがこめられています。

 

一方、リトアニアには、結婚式のゲストが銀貨、50セント貨、25セント貨を持ってきてダンスフロアに投げるという独自の珍しい習慣があります。コインの1枚には新郎新婦のイニシャルが刻まれており、最初のダンスの終わりに、結婚式のゲストは新郎新婦のためにコインをすべて拾い、透明な花瓶に入れます。また、イニシャルの刻まれたコインを拾った人は、次に新郎か新婦とダンスをすることができます。

 

スペインでは、新郎は指輪の祝福を受けた後、新婦にコインを渡します。コインは、新郎が現在持っているもの、または将来持つであろうものをすべて分かち合う意志を象徴します。新婦はコインを家族の記念品として保管します。新郎新婦に子供が誕生したら、新婦はコインを長男に渡し、長男が新婦に渡します。この伝統はラテンアメリカでも一般的です。

 

ポーランドでは、コインが新しい方法で儀式に取り入れられ、お祝いの紙吹雪の代わりにコインが使われます。新郎新婦が式場を後にするとき、結婚式のゲストは新郎新婦にコインを投げます。その後、新郎新婦は結婚で新たに見つけた絆の象徴として、これらのコインを集めます。

 

大切な人に「コイン」を贈ってみませんか?

幸運や絆を象徴する「幸運の6ペンス」コインは、結婚祝いはもちろんのこと、出産祝い、お誕生日、長寿のお祝いなど、幅広い場面に最適な贈り物です。一生残る記念品として、大切な方にぜひプレゼントしてみてください。

 

結婚した年の年号が刻まれたコインは、新婚夫婦が永遠に大切にできる記念品であり、次の世代に受け継ぐこともできるでしょう。

 

幸運の6ペンス貨ご購入はこちらから

著者 Author
yama
趣味はメダカの飼育とキノコグッズ集め
メルマガ担当