幕末、それは歴史が大きく移り変わった激動の時代

この度、泰星コインは日本の古銭の魅力を再発見していただきたく、幕末の文化と風情を体感できる「幕末の分金・銀セット」を独自に企画・開発しました。


幕末の時代、日本は内外の混乱とともに大きな変革の時を迎えていました。江戸の街は活気に満ち、商人や武士、旅人たちが行き交い、その一方で外国船が日本の近海に現れ、緊張が高まっていました。この激動の時代を生き抜いた人々の手に渡った貨幣が、いまあなたの手元に蘇ります。


この特別なセットには、天保二朱判金、万延二朱判金、嘉永一朱銀、安政一分銀の4種類が含まれています。100年以上のときを超え、現在へと続くこれらの貨幣を、当時の侍が盗難対策のために貨幣の隠し場所の一つとしていた、刀の鐔(つば)をモチーフとするオリジナル特製ケースに収めてお届けします。


まだ分金・銀をお持ちでない方はもちろん、昔の貨幣に少しでも興味のある方は、歴史とロマンが詰まった「幕末の分金・銀セット」をぜひ手に取り、それぞれの貨幣が持つ深いストーリーを通じて、江戸の情景に思いを馳せてみてください。

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鐔型貨幣入れ 日本銀行金融研究所貨幣博物館所蔵

鐔型貨幣入れ 江戸時代
刀の鐔の中に二分金などを
入れられるようにつくられている。


日本銀行金融研究所貨幣博物館所蔵

銭刀とは
-ZENIGATANA-

銭刀とは、江戸時代の旅人たちが長旅での金品の安全を守るために、刀の中に貨幣を隠していたものです。銭刀は、旅人たちの知恵と工夫の結晶でした。


本セットは、この銭刀の精神を受け継ぎ、現代に蘇らせた逸品です。江戸時代の旅人たちがどのようにして自らの財産を守り、安全な旅を願ったか、その心を感じることができます。



セット内容

幕末の分金・銀 セット内容


このオリジナル特製ケースは、力強くも優美な龍の鐔がデザインされています。龍は日本の文化において、力強さや守護の象徴とされており、その存在感が際立ちます。


幕末の分金・銀を解説した小冊子をご覧いただきながら、ご自身で配置ください。


ケース内部の底面には優しく、柔かい植毛紙「ウーペ」を使用しています。配送時の貨幣の損傷を防ぐため、貨幣はケースに収めずにお届けします。幕末の分金・銀を解説した小冊子をご覧いただきながら、ご自身で配置ください。


なめらかな質感の紙製ケースには、金屏風を思わせる色彩が施されており、龍のデザインを引き立てます。


※ウーペには貨幣をはめ込む窪みはありません。


天保二朱判金 繁栄と緊張の象徴


 天保年間(1831-1844年頃)、日本は経済的な繁栄を謳歌しながらも、内外の脅威に直面していました。江戸の町は賑わい、商業や文化が花開く一方で、天保の改革などの政治的な動きも活発でした。天保二朱判金は、その象徴であり、短期間ではありましたが重要な役割を果たしました。


 安定した重量と大きさを特徴とするこの貨幣は、経済の安定を示しつつも、潜在する不安と緊張感をも感じさせます。この天保二朱判金を手に取ると、江戸の町の賑わいとともに、その裏に潜む影を感じることができます。繁栄の裏に隠された緊張感と不安、それがこの貨幣に刻まれた時代の物語です。


製造期間:天保3年-安政5年(1832-1858)
重量:1.62g 品位:金298 / 銀702 状態:極美

天保二朱判金
万延二朱判金 国際交流の証


 幕末の動乱期(1853-1868年頃)、欧米諸国との接触が増え、日本は外交と経済の新たな挑戦に直面しました。欧米との金銀交換レートの差を解消するために改鋳された万延二朱判金は、国際社会への適応とその過程での試行錯誤を象徴しています。


 幕末の日本は、長い鎖国の時代から一転し、世界に目を向け始めました。万延二朱判金は、その国際的な交渉と変革のなかで生まれました。軽量化されたデザインは、経済的な合理化と国際基準への適応を示しています。この貨幣を手にすることで、幕末の日本がいかにして変革を遂げようとしたかを理解することができます。


製造期間:万延元年-明治2年(1860-1869)
重量:0.75g 品位:金229 / 銀771 状態:美品/極美

万延二朱判金
嘉永一朱銀 技術と美意識の結晶


 嘉永年間(1848-1854年頃)、日本の技術と美意識は頂点に達していました。品川台場の砲台工事の支払いに使われた嘉永一朱銀は、その高い品位と美しいデザインで知られています。「お台場銀」としても知られるこの貨幣は、江戸時代末期の技術の粋と美意識の高さを物語っています。


 江戸時代の職人たちは、技術と芸術の融合を追求し、日常のなかに美を見出していました。嘉永一朱銀の精緻なデザインは、当時の日本の職人たちの技術力と美的感覚を反映しています。この貨幣を手に取ることで、江戸時代の匠の技とその美意識を感じることができます。


製造期間:嘉永6年-慶応元年(1853-1865)
重量:1.89g 品位:銀968 / その他32 状態:美品/極美

嘉永一朱銀
安政一分銀 経済改革の一環


 安政の改革期(1854-1860年頃)、日本は大規模な経済改革を行いました。日米和親条約の締結後、洋銀から一分銀への両替需要が急増し、これに対応するために発行されたのが安政一分銀です。


 この貨幣は、幕末の日本がどのようにして経済的に自立し、国際貿易の波に乗ろうとしたかを象徴しています。当時の日本は、急速に変わる世界のなかで、経済を再構築するため、洋銀を同品位の一分銀に改鋳することで、国際貿易において自らの地位を確立しようとしました。安政一分銀を手にすることで、当時の日本の経済的な変革とその努力を感じることができるでしょう。


製造期間:安政6年-明治元年(1859-1868)
重量:8.63g 品位:銀873 / その他127 状態:美品/極美

安政一分銀
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